「状況」を再現し、体験してみる | 日々考察コラム

2016.02.22

 
 
経営者が自ら設定した理想に到達したいと工夫を凝らすとき、これまでに得た事例などの「参考になる」ものを元にすることが多いでしょう。
 
参考になるものとはあくまでも参考になるだけですが、より多くのものを参照することができれば、それに越したことはありません。
 
とくに「技術の進化」とは、それまでは「不明だった」ことが「分かってきた」場合に次の段階へ進めるものと思われます。
 
2016年2月21日発行の日経ヴェリタスでは、「押すとカチッ 仮想現実の表現広がる」と、「平らな画面のはずなのに、機械式のボタンを押したような感覚が指先に伝わ」るような、「触感を再現する技術」がさまざまに応用され始めたことが紹介されています。
 
「指先にあるパチニ小体」が「微細な振動」を感知することが「分かってき」たことで、その振動が再現されることも可能となっているようです。
 
つまり、「押す」というまったく同じ状況が再現されずとも、「押した」という感覚は得られる、つまり「押したとみなせる」体験は可能だとも考えられそうです。
 
このような現象が再現されうることが、「仮想」の「現実」という矛盾が成り立つ元となっているのでしょう。同じように、自分以外の誰かを「参考にする」ことでは、その人自身になることはできず、またその人とまったく同じ経験ができるというわけでもありません。
 
しかし、とくに経営者である私たちは、そまざまな「事例」という「過去」を参考にし、できる限り成功や理想に近づきたいと努力しています。
 
「触感を再現する技術」が「ようやく」進化したのは、進化するに十分なことが「分かってきた」からであり、さらに「分かってきた」ことが登場すれば、次の進化も可能でしょう。経営者としても、「分かってきた」という体験を持ち続ければ、つねに進化することは可能だと期待できますね。