「穏やかさ」を考える | 日々考察コラム

2016.03.03

 
 
2016年2月28日発行の日経ヴェリタスで、原油安などの影響で「強弱入り交じる市場動向・指標」のなか、今後の「成長マネー」としては「AI(人工知能)」が有望とされていると紹介されています。
 
AIが今後成長分野となるとすれば、「人間」はよりAIとの違いを生み出さなくてはなりません。
 
機械に任せられることだけで満足し「穏やか」に暮らすのではなく、今はまだ機械が追いつくメドが立っていない「考えること」をやめるべきではないはずです。
 
例えばAIの「良さ」や「便利さ」を伝えたりするには、それを作り出した私たち人間側の「紹介」が必要でしょう。とくに私たち経営者にとって、“いいモノは黙っていても売れる” と考えるだけでは不十分です。
 
本当にいいモノを売っていると自負するからこそ、自ら「競争」の中に飛び込み、ほかのどの商品・サービスよりも「あなたの役に立つはずです」とアピールすることは避けられません。
 
経営も製造・営業なども、何の問題も不具合もなく順風満帆に進むなら、それに越したことはありませんが、私たち「人間」は、自分だけが「絶対的」に存在しているわけではないことも分かっています。
 
自分以外の「優れた」モノがあるからこそ、それには負けない、それとは別の何かであったり、何かをつくったりしたいと成長できるものだと考えられます。「穏やかさ」を保ちつつも「穏やかさ」を超えた切磋琢磨で競いあえるようなステージに立てていられればと思うところです。