考察に基づいた「すなお」さについて | 日々考察コラム

2016.05.20

 
 
経営上、資金の重要さを無視することは不可能です。「売れる商品を作る」こととは、直接のその商品の買い手となる消費者のためになるだけでなく、その商品が生まれることで世のためそして自分への利益も期待できると考える、資金を提供してくれる投資家の立場からも重要視できる行動と言えるでしょう。
 
このように投資家の立場から考えると、世のためになり、そして自分への利益も期待できる商品・サービスとは決して1つだけとは断言できないものです。今日、さまざまな企業のさまざまな商品やサービスが、それぞれの分野で役立てられているはずです。
 
それらの将来性に期待し「分散投資」することは、例えば適切な根拠なく特定の対象に過度の期待をかけることなどと比べた場合、ごく「自然」な行動と考えられます。
 
2016年5月15日発行の日経ヴェリタスには、「一般的に株式などとの連動性が低く、資産に組み入れると分散効果が高まるとされる」インフラファンドについて、「マイナス金利下で、安定的な利回りを望む投資家にとって朗報となるのか」どうか、仕組みやリスクの解説が掲載されています。
 
「世のため」になるものの中に「社会基盤(インフラストラクチャー)」が含まれるのは当然と考えられるでしょう。そのインフラを作り、維持するために資金を投じられれば、個別企業の「株式」への投資とは違った、より規模の大きい対象物への貢献が可能です。
 
将来に「絶対」はありませんが、このインフラファンドへの投資も、基準価格が誰に対しても「低い」とは言えないことや、必ず株式と連動しないとは言い切れないことなどのリスクを理解しながら、インフラの一利用者、また一投資家として興味を持ちたいところです。
 
さらに、経営者の立場からも考えれば、インフラの発展だけで社会が成り立つとは言えず、やはり一企業の特徴ある商品やサービスが世の役に立つことも、「当然」期待できるはずです。インフラという「基盤」だけでは補えない部分を満たしたり、「基盤」上の私たちの生活に新たな発展をもたらしたりするために貢献したいものです。