「買い手」にとっての「売り手」とは? | 日々考察コラム

2016.06.14

 
 
自分ではできないことや自分でするには時間や手間がかかることについて、それを提供している対象に有料で依頼することで、「買い手」は望む結果を手に入れ、「売り手」は持っている技術を役立てるものだとすると、すべてのビジネスは、誰かの「ピンチヒッター」だと考えられますね。
 
2016年6月12日発行の日経ヴェリタスでは、「アップル正念場 次の一手は」との記事がありました。「最近のアップル」は「米著名投資家のウォーレン・バフェット氏のアップル株取得や『iPhone(アイフォーン)』の苦戦など好材料と悪材料が交錯し」、「一進一退が続いている」ようです。
 
「アイフォーンを中心にハードで企業価値を拡大するアップルの戦略が踊り場を迎えている」との理由が挙げられており、「買い手」の立場から見ると、アップルのパソコンやスマートフォンはすでにユーザの「困っていること」をある程度満たすことができた、とも考えられます。
 
しかし、「買い手」の予想・想像を超えてこその「売り手」という「プロ」の領域です。
 
「満足していると感じてはいたけれど、今以上にこんなこともできるのか!」と「買い手」に驚きを与えられれば、「売り上げが伸びる」といった結果を伴って「売り手」として喜ぶことができますね。
 
確かに「売り手」アップルの立場も、「ハードの成熟化による減速を補うべく、ソフトやサービスを急ピッチで強化している」そうで、「人工知能を使った応答サービス『Siri』」などに着目しているようです。
 
私の希望としては、ユーザ辞書やショートカット機能の強化を期待しているところではありますが、さて、次の新製品・新機能はどんなものとなるのか、楽しみにしたいと思います。
 
ただ、私たち経営者「売り手」の立場では、「買い手」の「困っていること」を、言われるままにすべて解決するのが最適かと考えると、必ずしもそうとは限らないでしょう。
 
「買い手」がなぜ困っているのかの原因を探り、その「困っていること」を繰り返さないで済む方法を「教える」ことで役に立てる時もあるはずです。
 
「答え」を教えるのではなく「やり方」を教えることで、「買い手」に「驚き」や「喜び」を伴った満足感を与えられればと努力するのも「売り手」なのではと感じています。